11/10/2012

SNUFF - Ticket

SNUFF - Ticket

彼が18歳になると あいつらはすぐ声をかけたんだ
飛び出さずにはいられなかった
そこにゆけば 輝かしい栄光が待っていることはもう知ってたし
知るべきことがそこにあることも わかっていた
だからあいつらが肩を叩いた時
彼はこの列に並ぶことにしたんだ
隊員番号をもらって その一員になると
ショウへのチケットを手に入れた
前を向いて 列に並んで
名前をサインして カーキ色の服に身を包むと
一番前の席に 座ったんだ

これが大変な冒険だってことはわかってた
って言っても、それはどうせくだらないケンカで
真っ昼間からやってて規模もちょっと大きい、くらいのものだと思ってた
それで彼は英雄になって 賞賛されながら 家に帰るつもりだった
そんな時が来る そんなこと、わかりきったことだった
でもそれから三日 遂行されたのは強行軍
そしてその後 残されたのは地獄の残骸
彼の予想はすべて 悪夢で吹き飛ばされたのさ

消し飛ばされた 幾多の仲間
踏み躙られた 幾多の命

そう、あいつらが彼の肩を叩いた時
王様と国の役に立つために
彼はこの列に並ぶことにしたんだ
金を手にして
歌を歌って
鉄のヘルメットと その讃えられた精神を手に
そうして一番前の席に 座ったんだ