7/30/2011

PREYING HANDS - Preying Hands


PREYING HANDS - Preying Hands

彼らは憎悪を産み落とす
生得権を傘にして 血に飢える市民たち
造られた光のもと 彼らの闇は抑えつけられたまま
高潔な支配のもと 彼らの子どもたちは窒息死する
怒りに満ちた眼差し 誰もそれから逃れられない
素晴らしき目的のため 両手を合わせ犠牲になれと
彼らは無関係の場所へ干渉する
一つの言葉、一つの神のスローガンを掲げ
過去の遺産を輝かせ続けるために
殺しが身体化されてゆく
触れるべきではないとき
それはずっと遠くにあるのに
彼らは彼らの性に沿って歩みを進める
自分たちに恐怖を吸い込ませ続けながら
幼い子どもたちを暗殺者へと形成し刻みこむこと
それはあまりにも簡単で
反乱を阻止するクスリを彼らに処方し
従うまで肉体的苦痛を与える
そして子どもたちはいつしか緊張感を失い
憎しみの対象が見せつけられる
誰が何処に所属するなんて
一体誰が決める? 一体誰がそこで生きていける?
誰が何処に所属するなんて一体誰が決めて
そしてこの太陽のもと 一体誰が生きていける?
太陽が誰かの確実な死を晒さない日
彼らは壁の内側の暗闇の中 静寂のもと出会う
光が皆に素晴らしいものを持ち込むことをずっと知らないまま
太陽が誰かの確実な死を晒さない日
お前の息子がもうこれ以上誰も殺さなくてもよくなる日
素晴らしき目的のため 両手を合わせ犠牲になれと
彼らは無関係の場所へ干渉する
皆がいるあの場所へ

7/23/2011

THE SPECIALS - Do Nothing


THE SPECIALS - Do Nothing

毎日毎日 このさびれた道を通う
未来を、自分の行き先を見つけたくて
足元には真新しい一組の靴
生まれも育ちも学歴も何にもない僕にとって
ファッションはたった一つの教養だから

きっと何も変わらない、そう、
どうせ何も変わらないんだろう

人はみんな、自分らしく生きろ、とか
ファッションばっかり気にしても無駄だ、なんて言うけど
どのみち自分以外になれるわけがないし
そうしようとも思わない、わけなんてない

きっと何も変わらない、そう、
どうせ何も変わらないんだろう

僕はただ 何の意味もなく生きてる
ただ歩いて歩いて歩き続ける でも何かをするわけじゃない
僕はただ 何も感じることなく生きてる
僕はいくつもの言葉を交わす でも何かを伝えてるわけじゃない

きっと何も変わらない、そう、
どうせ何も変わらないんだろう

いつものこのさびれた道を歩く
今でも理由を、こうなった理由を見つけたくて
警官がやってきて顔をブン殴られても
文句なんて言わない
言ったところで 僕じゃどうにもならないから

きっと何も変わらない、そう、
どうせ何も変わらないんだろう

僕はただ 何の意味もなく生きてる
ただ歩いて歩いて歩き続ける でも何かをするわけじゃない
彼らはただ 何も考えることなく遊んでる
彼らはずっとおしゃべりをしてる でも何かを伝えてるわけじゃない
僕はただ 何も感じることなく生きてる
ただ歩いて歩いて歩き続ける 長い夢を見ているんだ
僕はただ 何も感じることなく生きてる
僕はいくつもの言葉を交わす でも何かを伝えてるわけじゃない
僕はただ 何の意味もなく生きてる
ただ歩いて歩いて歩き続ける でも何かをするわけじゃない



☆★☆★☆★☆★☆★☆★
SNUFF - Do Nothing

7/16/2011

AFTER THE BOMBS - Spoils Of War


AFTER THE BOMBS - Spoils Of War

暴力と憎しみの脅威が持ち込まれる
戦争と狂気に満ちた人類のもとへと
権力とカネへの際限のない渇望
衝動的に争い、衝動的に殺している

この地球上で 戦争が行われている!

戦争行為は まるで地獄の業火のようであり
そしてその利権を奪い合う
ただ利益のために破壊が行われ あらゆるものが失われる
死神は 再び死のレースに勝利しつつある

この地球上で 戦争が行われている!

7/10/2011

NOFX - Green Corn


NOFX - Green Corn

ときどき、行きたくない場所ぜんぶを思い浮かべて、
それから絶対したくないこともぜんぶ思い描いて、
それで会いたくない奴ら全員の顔を思い出してみる、
そうすると俺は目を閉じて、おやすみ もう寝る、ってなる

タリー、あのさ、君は金塊のバー、
つまり金の延べ棒の虜になっちゃってるわけ
ちなみに俺はビンボー国の王子だから、近所のバー、
つまりやっすい飲み屋の虜なんだけどな
君の人生はメルセデスっていうか、プール付きのマンションだけど、
俺の人生は、バス停で、なんか起きないか待ってる、
それもガス欠の乗合バスっていうのかな

まあ、君は明らかに俺を嫌ってるね 
そのマッチョで男らしい嘘を透けてよくわかるよ
でも、君が正しいと思っているもの、そういうの全部、
俺は戦ってくつもりだから
でもなんていうか、君の財布には何か入ってくのに 俺の頭は痛くなってく
結局俺が手に入れたものって、フニャフニャの青トウモロコシ、
まだまだハンパな未熟者ってことなのかな

7/02/2011

邦訳と口調と印象

興味深い新聞記事がありました。
内容についてというより、方法的な部分においてです。

朝日新聞の6月28日朝刊(7面)「アノニマス「誰でも参加OK・チャットで総意決定」」では、「中井大介」さんによるスカイプを通じたアノニマスの関連サイトを管理する男性へのインタビューが載っています。
以下に一部を引用すると、

――アノニマスはどういう組織なのか。
 「誰でも参加できるし、誰しもがメンバーになれる。特にリーダーがいるわけでもない」
――総意はどうやって決まるのか。
 「ネット上のチャットが主な手段だ。一定の合意が得られれば、実行される」


とあります。
インタビュー原文が掲載されていないため細かい表現については言及できないのですが、
例えば、
「誰でも参加できるし、誰しもがメンバーになれる。特にリーダーがいるわけでもない」
という部分、推測される原文からは
「誰でも参加できますし、誰でもメンバーになることができます。特にリーダーがいるわけではありません。」(丁寧な応対風)
「誰でも参加できるし、誰でもメンバーになれるよ。特にリーダーがいるわけじゃないし。」(ライトな口調)
という口調で訳すこともできます。
続く「ネット上のチャットが主な手段だ。一定の合意が得られれば、実行される」という部分も、
「ネット上におけるチャットが主な手段になっています。一定の合意が得られれば、実行されます。」(丁寧な応対風)
「ネット上のチャットが中心になってる。ある程度の合意が得られると、実行されるね。」(ライトな口調)
として訳すこともできると推測できます。

外国語から日本語に訳す際の口調は、訳者や掲載されるメディアに依存する部分が大きいです。どれが正解・不正解というわけではありません(というよりむしろ、そうしようとすること自体が不毛な行為だと思います)が、当初の堅い口調では明らかに犯行声明っぽさが強く、また「排他的で高圧的な人だなー」と感じてしまいました。本当のところその人がどんな人物かはわからないのに、なんとなくネガティブな印象を受けてしまう、それに邦訳が強く係わっている、ということです。

この記事を読んで、内容とは別に、ほんの少しの口調の違いで受ける印象はかなり違ってくる、ということを改めて感じました。
なかなか難しいですが、気をつけていこうと思います。


追伸
ちなみにここのNOFX翻訳では、マッチョな思想の人々をNOFXは一貫して批判し続けている、という姿勢に鑑みて、マッチョ的な一人称へのアンチテーゼとして歌詞内の一人称をあえて「僕」にしていることが多くあります。「パンクなのに「僕」かよ「ボクチャン」www」って言われると元も子もないのですが、一応そういうつもりで使っています。よろしくです。

7/01/2011

BROKEN BONES - Decapitated & Decapitated Pt 2


BROKEN BONES - Decapitated

彼女の名はジェーン、ずっと一人で暮らしてた
外出することになった 電話もないところへ
彼女はその夜 あの野原を越えて
彼女は、独りだった
そして、人目のつかないところへ
彼女は首を 刎ねられた
彼女は首を 刎ねられた
彼女は首を 刎ねられた
彼女は首を 刎ねられた

鋼鉄が閃くと
辺りに血が飛び散った
彼女は叫ぶこともできなかった
男が彼女の首を斬った
そして体を引き裂いた バラバラにしたんだ
彼は殺すことが好きだった 罪を犯す事を愛していた
そう―
彼女は首を 刎ねられた
彼女は首を 刎ねられた
彼女は首を 刎ねられた
彼女は首を 刎ねられた

彼女の名はジェーン、ずっと一人で暮らしてた
外出することになった 電話もないところへ
彼女はその夜 あの野原を越えて
彼女は、独りだった
そして、人目のつかないところへ
彼女は首を 刎ねられた
彼女は首を 刎ねられた
彼女は首を 刎ねられた
彼女は首を 刎ねられた

彼女は首を 刎ねられた
彼女は首を 刎ねられた
彼女は首を 刎ねられた
彼女は首を 刎ねられた





BROKEN BONES - Decapitated Pt.2

彼女の名はジェーン、ずっと一人で暮らしてた
外出することになった 電話もないところへ
彼女はその夜 あの野原を越えて
彼女は、独りだった
そして、人目のつかないところへ
彼女は首を 刎ねられた
彼女は首を 刎ねられた
彼女は首を 刎ねられた
彼女は首を 刎ねられた

僕は一人の少女を見た 少女はもう、死んでいた
僕は彼女が歩いているのを見た でも、彼女には首がなかったんだ
彼女は僕の目の前を歩いていた ほんの目と鼻の先だった
僕は沢山の血を見た 彼女の叫び声を聞いたんだ
そう、彼女の首が刎ねられたんだ
そう、彼女の首が刎ねられたんだ
そう、彼女の首が刎ねられたんだ
そう、彼女の首が刎ねられたんだ

―ああ、今なら思い出せる
朧気だったものが はっきりとしてきた
俺は斧を持ってた 彼女は怖がってた
彼女にはカラダがあって 俺には強烈な衝動があった
彼女はイヤだと言った なら、死ぬしかないだろう?

俺は一人の少女を見た 少女はもう、死んでいた
俺は彼女が歩いているのを見た でも、彼女には首がなかったんだ
彼女は俺の目の前を歩いていた ほんの目と鼻の先だった
俺は沢山の血を見た 彼女の叫び声を聞いたんだ
そう、彼女の首が刎ねられたんだ
そう、彼女の首が刎ねられたんだ
そう、彼女の首が刎ねられたんだ
そう、彼女の首が刎ねられたんだ

そう、彼女の首が刎ねられたんだ
そう、彼女の首が刎ねられたんだ
そう、彼女の首が刎ねられたんだ
そう、彼女の首が刎ねられたんだ

(インタビュー訳)インタビュー:ドミニク・ロメオ(Domenic Romeo; A389/PULLING TEETH)

WORDS OF EVILより。
Interview: Domenic Romeo (A389/PULLING TEETH)の翻訳です。

インタビュー:ドミニク・ロメオ
(Domenic Romeo; A389/PULLING TEETH)



はじめに、読者の方にあなたがいったい何者なのか、簡単な自己紹介をお願いします。

名前はドミニク、うちの身内やA389 Recordings、いろんなバンドやレコーディングプロジェクト、今は特にPULLING TEETHとHATEWAVESかな、この周辺で広くうすーく知られてるね。



ハードコア/パンクはどんなきっかけで聴くようになったのですか?また、人生で最初のライブは何ですか?

最初に観たライブはIRON MAIDENとANTHRAXで1990年ごろ、学校の第7学年(*)のときだったよ。そのころはThe Power Hourでビデオに出てたSUICIDAL TENDENCIESやD.R.Iとかのクロスオーバーバンドにハマってた。でも、1995年頃に初めてMADBALLのライブを観るときまで、ホントのハードコアのライブ、っていうのには行かなかった。そのときのMADBALLは"Set It Off"期で、Matt Hendersonがまだバンドにいて。そのときの強烈な印象が今でも残ってる。

(*)日本で言うと中学1年生にあたります。



一リスナー/一ファンとして、あなたはどうしてそんなにダーク・ハードコア(INTEGRITYやLEFT FOR DEAD等)に心掴まれているんだと思いますか?

たぶん、僕がもともとメタルヘッズとして育ってきて、それでホラー映画マニアだったってことが、こういったダークなモノにいつでもハマってしまう素養だっ たんじゃないかなとは思う。LEFT FOR DEADはダーク・ハードコアとは言わないけど、彼らは怒りを音楽を通して噴出させるバンドとしてはまさにコレ、といったバンドで、その点では自分の中ではナンバー1だよ。彼らみたいなバンド、たとえばHAYMAKERやDESPISE YOU、GEHENNAはみんな、曲を聴くと血液が沸騰するんだよね。それこそ、最近の多くのバンドの中で欠けている感覚だと思う。中にはLOW PLACESみたいな、今でもそういうバンドはいくつかいるんだけど。彼らの12インチを聴いたとき、デカい拳がスピーカーから出てきて、頭をぶん殴られたかと思ったよ。
とにかく、そういう怒りの感情とダークなリフを掛け合わせると、INTEGRITYやRINGWORMといったバンドへの扉が開くわけ。それこそが僕の好きなハードコアのスタイル、つまりダーク・ハードコアのレシピ、っていうか。ま、人によっていろんな呼び名があるだろうけどね。



アメリカ合衆国に移住した理由っていうのは何なんですか?また、一個人としてだけではなく一ミュージシャンとして、この移住はあなたをどんな風に変えましたか?

もともと、2001年ごろにCOMIN CORRECTとのツアーの埋め合わせのためにここに来たんだ。故郷でやってた昔のバンド(DAY OF MOURNING)が全米ツアーの一週間前に解散しちゃって、とにかくそれをなんとかするための別の方法を探さないといけなくなって。その時、完璧なタイミングでRick Ta Lifeがメールをくれたんだ。結局そこで、後にSLUMLORDSやPULLING TEETHを始めることになるメンバーに会って、全米はもとい、ヨーロッパ中を旅することになったっていう。楽しかったよ。



どうやってSLUMLORDSを始めることになったのですか?また、そのプロジェクトについて今はどう感じていますか?

SLUMLORDSは、MURPHY'S LAWやNRSVみたいなみんなが知ってる有名どころ以外に「楽しさを追求したNYHC」をやってるバンドが当時なかったから始めたんだ。SLUMLORDSとして経験したことは、ライブから音源の制作まで、どれもパーフェクトだった。もう二度と経験できないことばかりだと思うんだけどね。 数年前に何回かライブを行ったけど、なんか違った。あの時あのタイミングで、ってことだったんだろうなあ。



いつ頃新しいバンドを始めようと気持ちが移ってきたんですか?

SLUMLORDSでやってたことは、どれも自分の引 き出しにないものばっかりだったから、曲作りは楽しかったんだけど、でもどこか心の奥で、DAY OF MOURNINGとして遣り残してきたことを続けたい、っていう気持ちがあったんだ。Perlinの奥さんが息子を妊娠してる間、しばらくバンドとしての活動を休んで時間が空く、ってことがわかって、そのときにPULLING TEETHを始めるために本格的に動き始めたんだ。



PULLING TEETHの結成の経緯を教えてください。

僕は、INTEGRITYやRINGWORMといったクリーヴランド出身のバンドと、LEFT FOR DEADやHAYMAKERといったカリフォルニアのハミルトンのバンドを掛け合わせて2で割ったような、そんな音の影響がわかるバンドをやりたかったんだ。それが最初のコンセプトで、それからどんどん進化していった。ボルティモア中の、才能があって気になった、ホントにいろんな奴らに声をかけた。で、実際にライブをして、ツアーに行って。当初はたくさんツアーをしてたけど、最初の音源から最後の音源まで、5人中4人は同じメンバーだよ。



ミュージシャンとして、PULLING TEETHは音楽性においてどんな進化を行ってきたと感じていますか?

とにかく、追求してきた、としか。どの音源も、当初描いていたものからは外れているけど、肝心なところは同じく残っていると思う。どれもしっかり繋がっているという。



あなた方は最近「Funerary」(葬式)と名付けられたフルアルバムをリリースしましたが、このアルバムの制作の背景にはどんなことがありましたか?

曲の多くは Paranoid Delusions / Paradise Illusions のころに書かれたんだけど、その頃はバンドがうまく機能していなくて、結局6曲しかその時は完成させることができなかったんだ。残りの曲を肉付けしてヤバく仕上げるために、さらに数年かかってしまったっていう。その時のモチベーションの多くは、Mike(*)の父親と僕の父親の逝去によるところが大きいな。

(*)Mike Riley、PULLING TEETHのボーカル。



あなたは最近父親になりましたが、特にツアーという点では、どんな意識の変化が生まれましたか?

これからまたツアーをするか、って言ったら、たぶん無いだろうと思う。今の自分にとって、妻と時間を過ごすことと娘と遊ぶこと、このふたつが生活の中心になってるからね。


今後3年間、PULLING TEETHとしての予定は?

冬眠。ちょっとの期間だけかもしれないし、もしかしたら永遠かもしれない。



あなたはグラインドコアバンドであるHATEWAVESでもギターを弾いていますが、そのプロジェクトはどのようにして始まったのですか?

その最初のきっかけは、PULLING TEETHでアイスランドに行ったときに思いついたんだ。そこで、結構強い波の上で、もがいてるアヒルを見て、そのときKuhn(*1)に向かって「波 (Waves)にムカついてる(Hate)んだろうな」って言ったんだ。その瞬間、HATEWAVESが生まれた。で、最初のインスピレーションはアヒルから受けたんだけど、すぐにインスピレーションの発信源はTheXBeast、通称Alex Henderson (PULLING TEETHのドラマー)になって。まあ、なんていうのかな、あいつは人生の展望について、ちょっと変わった見方をしてるっていうのかな、だから。結局、全曲基本になっているのは何かにつけて彼の口から出てきたことだからね。HATEWAVESは、僕のほかに、Kuhn、Dougie(元 SLUMLORDS)、あとTRIACからKEVINとJAKEがメンバー。去年'Taste The Beast'ってタイトルの7インチを出して、今年の夏にA389とRSR(*2)から5インチを出す予定だよ。

(*1)Chris Kuhn、PULLING TEETHのベース
(*2)たぶんドイツの速いバンドを多く出してるRegurgitated Semen Recordsのこと。



他に活動してるプロジェクトはありますか?

SKIN LIKE IRONのAlexと僕で、VIRGIN WITCH(*1)の新しいレコードを作ろうか、って話を結構してる。最初の7インチも最高だったし、なんとか実現させたいんだけど、みんな年をとるに従って忙しくなってきて。だから、できるかわからないんだよね。それから、僕の妻は以前、Gnarly Rueage(*2)ってバンドのボーカルをしてて、PULLING TEETHの新しいアルバムの中の'Funerary'って曲でも、その第2パートで歌ってる。彼女の声はかなりヤバいよ、病んでるって感じかなあ。それと、娘がもうちょっと大きくなったら、一緒に音楽をしたいなあ、なんて思ってる。PULLING TEETHは音源はもっと作るかもしれないけど、ライブ自体は減るだろうなあ。ま、その時が来ればわかる、って感じかなあ。

(*1)ココで音源が聴けます。
(*2)ココで音源が聴けます。



では次に、あなたのもう一つの活動である、A389についてお聞きします。その活動はどのようにして始まったのですか?また、これまでと違ってデスクにいる、っていうのはどんな気分ですか?

あー実は、その机、っていうのがないんだよね。よく床で、箱に囲まれて作業してる。A389は8年前に始まって、ただ続けてきて、年々その勢いが増して来た、って感じかなあ。



2011年以降のレーベルとしての計画は何ですか?

ダサくないレコードをリリースし続けることかな。



あの、この件について軽くお尋ねします。レーベルの運営者としては、音源の共有、っていうのはどのように考えていますか?

良いところもあれば、悪いところもあると思う。僕は子どもだった頃テープトレードをしてたんだけど、それは凄くいいものだった。これを通してたくさんの友だちができたし、たくさんのバンドを発見できたからね。でも、最近はブログとファイル共有だからね…。これは、今の時代の象徴なのかもしれない。テクノロジーは、なんの個人的な関係を持つことなしに、なんでも簡単に入手できるようにした、っていう。僕は、みんながこんなにたくさんの音楽を見つけられること自体については気にしてない。聴きたい、っていう人がいることについては、僕はうれしい。

でも、本当に嫌なのは後者の方[ファイル共有]だね。ネット上では権利意識についていろいろ掲げられてるけど、彼らはレコードを作って世に出す、っていうすべてのプロセスについてリスペクトが欠けていて、それはただただ恥ずべきことだと思う。もし、持っていったまま何も返さない、っていうんだったら、結局そこには何もなくなってしまう。このことは覚えておいてほしい。



では次に、ハードコアのリスナー/ファンとしてお聞きします。現在のハードコアの状況についてどのように感じていますか?また、現在株を上げているのはどんなバンドですか?

えーとね、A389の全バンドは別としてだよ、あと僕が聴いて育ってきたバンドも別として、今現在、物凄い衝撃を受ける、っていうバンドはほとんどいないんだけど、NAILS(*1)はすごいね。あとDCのILSA(*2)も本当に好きだよ。もちろんMAGRUDERGRIND(*3)もね。でもあれだな、Yo Gabba Gabba! (*4)を家の中で24時間、一週間ぶっ続けで聴いてると、他にはもう何も聴かなくてもいいやって気になっちゃうよね。

(*1)NAILSはココで音源が聴けます
(*2)ILSAはココで音源が聴けます
(*3)MAGRUDERGRINDはココで音源が聴けます
(*4)Yo Gabba Gabba!はアメリカの子ども番組。こういうのとか、こういうのです。僕(訳者)は好きです(笑)



年長者の意見として、あなたが最初にこのシーンに来たときから変わってきたことについて、どのように感じていますか?また、現在のハードコアシーンについて、どんな問題があると感じていますか?

うーん、ライブ自体してないから、本当のところそんなに行かないし、最近はそれに割くことのできる時間もないんだ。これまでは自分の仕事もしながら、家族で遊びに出かけて、それでA389の方の運営もできて、それにライブに行って時間をつぶして、っていう状況だったんだけど。問題っていうか…僕としては、時間を使って、シーンを保っていくために自分ができることを考えるようにしてるけど。何年もブッキングをして、バンドでツアーして、レコードを出して、ってただ僕たちの先人や、さらにその前の人たちがしてきたみたいなことをしてきた。で、今はもう、次の世代がやりたいことをやる番じゃないかな。



最後に、今回このインタビューに答えていただいたことについて、改めてお礼を言いたいと思います。もし最後になにかコメントや心の叫びがあれば、気にせず教えてください。

いえいえこちらこそどうも。今年はまた大量のレコードがA389から出ます。次はSEVEN SISTERS OF SLEEP、HATEWAVES、ROT IN HELL等々…。夜露死苦!


---SPECIAL THANKS; Dom from A389, WORDS OF EVIL
写真もあるので、ぜひ、原文もチェックしてみてくださーい!